「初っ端からだが、俺を喰え初音ぇぇぇぇ!!」

 ウサギを操りながら叫ぶ明。


『ゴハンッ!!(がぶぅぅぅ!)』


 今日も今日とて、暴走している初音。
 目の前に跳ねて来たウサギへ容赦なく噛み付いていく。


「はぅっ(ゴキンッ!)」




「(もぐもぐもぐ…ごくん)」

「……初音よ……」

 痛みの残る首をさすりながら言う明。

「何?」

「お前は、『今までに喰べた俺の操ったケモノの数』を覚えているか!?」

 ズギャァァァン!と、どこかで見たようなポーズを取りながら明は叫ぶ。

「……覚えてない」

「もう3桁は超えてるわっ!!
 はぁ…お前はいつまで経っても…」

「…『ケモノになった明が初音を喰べた回数』なら覚えてるんだけどなぁ…」

 ニヤリと意味深な笑みを浮かべて笑う初音。

「ぶほぅっ!?」

「ちなみに、もうそろそろ4桁…」

「それ以上言うなぁぁぁぁっ!」

 顔を紅くしながら叫ぶ明であった。



(終われ)


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