夢…夢を見る…。


夢の中の私は大金持ちで、

右手のワイングラスにはイケメンの執事がワインを注ぎ、

左手の甲には別のイケメンがキスをしている。

もちろん座っている椅子は、四つん這いになったイケメンの背中である。

楽しい。

とても楽しい。





しかし、これは夢。

現実にはありえない夢。

だからこそ、私は夢を見続けたい。

現実はとても厳しく、つまらないモノであるから…。

だから私は私を目覚めさせようとする人物に対してこう言うのだ…。



「むにゃ……あと5年……」



「わかった、マジで5年は放って置くからな」



(終われ)


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