「………」

「………」

 犬神&宿木家の居間の中心で、明と初音はコタツを挟んだ状態で向き合っていた。
 コタツの上には、『週刊少年サンデー 6号』と書かれた雑誌が置かれている。

「……アニメ化だな」

 長い無言の後、明が口を開いた。

「…アニメ化だね…」

「長かったなぁ…」

「長かったねぇ…」

 遠い目をしながら呟く2人。


「とうとう俺らが、テレビの中で動くことが出来るようになったんだな!」


 立ち上がり、右手に握りこぶしを作って叫ぶ明。

カラーだしね!」

「そうっ!カラーだ!!
 ようやく俺らの色が世間に公開されるんだ!!」

「初音の髪の色もわかるんだねっ!」

「そうだ!
 これで『初音の髪は何色だと思います?』と言う、絵師さんを絡めての談義が無くなるってことだ!」

「『蘇える』なのか、『怪奇ファイル』なのかって言う2択から開放されるんだねっ!」

「…間違っちゃいないけど、そう言うネタは止めような…」

 色々と問題のあるネタにツッコミを入れる明。

「原作とアニメで色が違うとか、そもそも初音たちが出な…もがもが…」

「はい、そこまで…詳細が出る前に不吉なこと言わない…」

 初音の口を塞ぐ明。

「それでは皆様、漫画と4月から始まるアニメともども、これからもよろしくお願い致します」

「よろしくねー」

 2人は手を振りながら挨拶をした。



明と初音の出番はありますよねっ!?あるんですよね〜!?(魂の叫び)



(終われ)


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